磁器専門の工房「陶來」
岩手山麓に工房がある陶來様は東北では数少ない磁器専門の工房です。一般食器はもちろん、オーダーメイドの他にも量産日常磁器食器製作や工芸専門店への卸し販売などおこなっています。
1957年岩手県盛岡市生まれ「陶來」代表の大沢さんは、大学時代に工芸に興味を持ち、大学中退後に美術専門校にて陶芸を始めました。卒業後、愛媛県砥部焼『梅野精陶所』入社。以後10年間手ろくろ成形による量産食器製作に携わりました。磁器専門工房『蘇泥陶房』開窯、2007年現在地に移転、工房名を『陶來』に改名し、現在に至ります。
美しい局面と温かみのある青白器
大沢さんの制作する磁器は、天然灰をつかったあたたかみのある青白磁と、冴えたロクロ技が特徴です。器の曲面も美しく、磁器を作成する前には必ず図面を起こして曲面を吟味して造り始めます。「器から柔らかさが出るように気を使っている」という言葉通り、親しみのある曲面のラインからは上品さも感じられます。
また、岩手県工業技術センターとの共同開発にてユニバーサルデザイン食器製作を始め、現在の福祉(介護)食器製作・開発する福祉食器「てまる」プロジェクトでは主宰をして岩手県の工芸の新たなジャンルにも果敢に挑戦しています。
てまるプロジェクト
「てまる」はすべての人に”美しい”食事をした頂くために生まれました。家族や友人たちが、みんなそろって同じ食器を使い、食事しながら同じ時間を過ごすことの贅沢。この贅沢を心ゆくまで味わっていただくため、料理が美しく映える器の質感、手にしたときに感じる食器のぬくもりを大切に、岩手の職人が一つひとつの熟練の手わざで作っています。「てまる」の名は、作り手や使い手、高齢者、障がい者、子ども、家族…沢山の人の「手」が輪(まる)となってつながり、「人と人」「人と社会」の結びになって欲しいという願いから命名されています。
陶來のてまるの器はすくいやすいのが特徴です。器にすくいやすいための「かえし」がついているからです。食べるときは良くても洗うのが大変そうに思いますが、意外にスポンジがしっかり入り、洗いやすい形でもあります。
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名称 | 陶來 |
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所在地 | 〒028-0616 岩手県滝沢市木賊川320-64 |
TEL | 019-618-9796 |
FAX | 019-618-9796 |
iwatesan-tourai-toujiki@y4.dion.ne.jp | |
URL | https://tourai.craft-jp.com/ |
定休日 | - |