大正8年創業のホームスパン工房
中村工房は、大正8年創業のホームスパンの工房です。中村さんの祖母・ヨシさんが工業試験場で染めてもらった羊毛を手紡ぎ・手織りし、主に服地やコート地、ショールや紬や裂き織物などからスタートしました。やがて2代目である中村行雄さんなどスタッフに加わるようになり、自分たちで染色も行うようになっていきました。現在、3代目である中村博行さんは大学を卒業後、先代から染色担当を引き継ぎ、現在に至っています。「織り」の担当をしているのは、奥様の都子さんとお姉さんの裕子さんを含めた5人。デザインも担当している都子さんは、染め上がった糸を見て考えることが多いそうです。羊毛の色はすべて違うため、同じ染め方をしても同じ色になることはありません。そのため世界に一つだけの作品ができあがるのです
本物のハンドメイド
ホームスパンとは、HOME(家)SPUN(紡いだ)という言葉どおり、原毛から手染め、手紡ぎ、手織りによって仕上げる贅沢で暖かな毛織物のことです。
盛岡のホームスパン技術は明治の初めにイギリスの宣教師によって伝えられました。古くからスコットランドやアイルランドの高原や離島で自家用織物として作られていましたが、現在では現地でさえ継承されていない貴重な技術です。当工房では今では少なくなってしまった本物のホームスパンを守り、伝えています。羊毛をわたのまま織り上げたようなホームスパンの基本は、全工程を合理化せずにゆったりと仕上げることにあります。すべての工程を手作業で行うため、完成まで時間と手間が掛かります。しかし、「本物のハンドメイド」を実感していただき、使われている方にしだいに馴染み、心に沿う愛着の一枚となれば幸いです。
ホームスパンや梳毛や紡毛やシルクリボンやカシミアの(マフラー・ストール)や帽子、バックなどを中心に取り扱っています。
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名称 | 中村工房 |
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所在地 | 〒020-0114 岩手県盛岡市高松3丁目2-15 |
TEL | 019-661-5277 |
FAX | 019-661-1820 |
nakamurakobo@water.ocn.ne.jp | |
URL | http://www.nakamurakobo.com/ |
定休日 | 日曜日 |