北杜窯の「白」
盛岡手づくり村に工房を構え、独創的な作品を手掛ける北杜窯。
その特徴である美しい白と繊細な紋様は、見る者の心に心地よい静けさをもたらします。北杜窯の作品は、生活の器からオブジェ的な作品まで吉田勝弘さん、
優子さんご夫婦二人により手掛けられています。
まるで白い粉を吹いたような趣きを持つ「粉引」、線掘りをした中に素地色とは違った白化粧土を埋めて装飾する「象嵌」、生素地に白化粧土を刷毛塗りし、
鉄筆や細く研いだ竹筆などを使って線彫りで文様を彫り込む「掻き落とし」など、得意とする作風は多彩です。
洗練されたデザインと繊細さ
李朝の白磁のようなモノトーンでシンプルなものが好きだという勝弘さん。古来朝鮮の李朝前期に焼かれた粉引の技法をベースに、
象嵌やか掻き落としなどの手法を取り入れて、新しい感覚と現代性を感じさせる作品づくりをしています。
北杜窯の作品の中でも、磨かれた繊細さとシンプルながらも洗練されたモダンなデザインが人気だそうです。北杜窯の作品は、どの作品も一つひとつ
手づくりの逸品なので、一つとして同じものはありません。工房ではギャラリー兼ショップも併設されていますが、体験コースも受けることが可能です。
粉引(こひき)
鉄分の多い素地に、カオリンを主成分とした白化粧土をどっぷりと浸し掛けし、その上に透明な釉薬を施して焼成したもの。 一見白い粉が吹いたような趣があるところから粉引と言われます。
象嵌(ぞうがん)
線彫りをした中に素地色と違った白化粧土を埋めて装飾するもので、最も手間がかかる技法です。(線の深さは約1.5mmから2.0mmほど)
掻き落とし(かきおとし)
生素地に白化粧土を刷毛塗りし、表面の水気が引いたところで、鉄筆や細く研いだ竹筆などを使って線彫りで文様を彫り込む技法です。
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名称 | 北杜窯 |
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所在地 | 〒020-0055 岩手県盛岡市繋字尾入野64-102 盛岡手づくり村 |
TEL | 019-689-2346 |
FAX | 019-689-2346 |
hokutogama@nifty.com | |
URL | http://hokutogama.shop-pro.jp/ |
営業日 | 営業日 年中無休(年末年始除く)AM8:30~PM5:00 |