幻の織物「亀甲織」
麻の栽培から織りまで、昔ながらの手法で作られている亀甲織。たて糸をよこ糸にからませながら、六角形の鮮やかな亀甲模様を浮かび上がらせます。
大正時代までは広く織られていましたが、後継者もなく幻の織物となっていたものが、約五十年ぶりに復元されました。
もともとは南部藩の献上品とされ、武士が愛用していたと言う雫石独特の織物です。庶民は夏の野良着の下に汗をはじくため身につけました。
「汗はじき」と、かつて雫石の人々は亀甲織をこう呼んでいたと言います。
悠久の時の中で途絶えそうになりながらも記憶の糸をたぐり合わせて復元した、幻の織物亀甲織。
ひと織、ひと織、ぬくもりの心が伝わる伝統ある織物と言われています。
伝統を紡ぐ「しずくいし麻の会」
雫石町選定保存技術指定「亀甲織」の素晴らしさ、技術を絶やすことなく、伝承を担っているのが「しずくいし麻の会」です。
手づくりや本物志向が求められる今日、私たちは先人の知恵を大切にし、岩手県の特別許可を受けて麻の栽培から制作までの全工程をひとつひとつ手作業で行っています。完成までには膨大な時間と労力を要しますが、「亀甲織」への熱い思いと伝統を守り続けたいと願う気持ちで活動しています。
亀甲織ができるまで
堆肥入れから始まり、麻引き(収穫)まで
地耕し、種まき、鳥よけネット着脱、防風囲い、間引き・土寄せ
麻から糸へ
麻蒸し、麻干し、発酵液につける、皮むき、オクソ取り、麻皮、
縮掛け、糸積、撚り掛け
草木染め~完成
草木染め、整経・機ごしらえ → 亀甲織
手提げ巾着・底付き巾着
手提げのタイプと底の付いたタイプの巾着袋。 どちらも手ごろなサイズですので、小物入れをはじめ、バックの中に入れても、アイデア次第で様々なシーンにご活用!
ポーチ各種
使い勝手のよいポーチはバックの中に入れて使っても、そのままお持ちいただくこともOK!贈りものや記念品などとしても喜ばれています。
オーダーメイドも承ります
亀甲織では反物、名古屋帯、ベスト、作務衣、バック各種、下駄、ペンケース、角帯、数寄屋袋、亀甲灯、ランチョンマット、のれん、印鑑ケース、タペストリーなど様々なものを作ることができます。
また、季節によって草木染めの種類も変わり、様々な色合いの楽しめる「亀甲織」。お好みの色合いと組み合わせれば、世界に一つだけの自分仕様の「亀甲織」もできます。詳しい事は下記ご連絡先まで、お気軽にお問い合わせください。
メッセージ
亀甲織は「雫石町特産品・選定保存技術指定」となっており、雫石の成人式には記念品として亀甲織の製品が贈られています。贈り物や、記念品などに「亀甲織」はいかがですか?
その他、亀甲織のイベントや織体験・染め体験・小物づくりなどの体験教室も行っています。雫石の伝統な織物、「亀甲織」の製品・体験教室に関してお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせこちら
名称 | しずくいし麻の会 |
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所在地 | 〒020-0543 岩手県岩手郡雫石町高前田155 農業トレーニングセンター内 |
TEL | 019-692-0122 |
FAX | 019-691-1123 |
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営業時間 | AM9:00~PM4:00 (土日祝日休) |